生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

生保労連のつなげる、つながるブログ

シャンシャンとメーデーの意外なつながり

こんにちは。労働局と政策局を担当している鈴木と申します。

みなさんは、労働者の祭典「メ―デー」がいつ、どこで、何を目的として始まったのかご存知ですか。ふだん何気に耳にしていたり、参加しているイベントも、そのルーツを辿ってみると、意外な事実がわかったりします。

そこで今回は、その日が近くなっている「国際女性デー(3月8日)」と「メーデー(5月1日)」を取り上げ、これらのルーツを少しだけご紹介したいと思います。

 

<3.8国際女性デー>

1857年にニューヨークで起きた工場火災で多くの女性が亡くなったのを受け、3月8日に女性たちによって低賃金や長時間労働に抗議する集会が開かれたのが起源です。当時の女性の置かれた状況がそうさせたのでしょうが、とても勇気のいる行動だったことは想像できます。女性の力おそるべしですね。

その後、国連において3月8日は「女性の権利と平等のための記念日」と位置づけられ、世界各国に広がりました。日本では、1923年に東京で集会が開かれたのが始まりと言われています。

国際女性デーは、賃金・労働条件の向上を表す「パン」と、女性の尊厳、人権の確保を表す「バラ」をシンボルにしています。当日、街行く人にバラを配るのも、こうした意味があるんですね。

 

 

<5.1メーデー>

1886年5月1日、アメリカのシカゴで、1日12~14時間労働が当たり前だった時代に、労働組合が8時間労働制を要求してストライキをしたのが直接の起源です。その時のスローガンは、「最初の8時間は仕事のために、次の8時間は休息のために、残りの8時間は自分たちのために」でした。

日本初のメーデー(1920年、上野公園)

 

日本での最初のメーデーは、それから34年後の1920年、アメリカと同様に8時間労働制などがテーマでした。開催場所はなんと上野公園(!)。シャンシャンで賑わっている上野公園が日本のメーデー発祥の地だとは意外ですよね。

 

 

昨年のメーデー(代々木公園)

日にちは、日曜日以外だと人が集まりにくいという理由で、1日ではなく日曜日の2日に開催されたそうです。現在も、連休の最中では人が集まりにくいという理由で、連合メーデーは1日ではなくゴールデン・ウィーク初日に開催されていますが、当時とはだいぶ事情や背景が違いますね。

 

 

これらのイベントにご参加される方は、こんなことを頭の片隅に置いていただくと、少し違った光景になるかもしれませんよ。

「2017平和行動in根室」への参加を終えて~

みなさん、こんにちは。特別中央執行委員の加納です。

時が経つのは早いもので、一昨年の秋に、連合の経済政策局へ派遣されてから2年が過ぎました。私は、普段、働く者の視点から国の財政や税制、産業政策などを考え、政府・政党への要請行動や国の審議会への参加などを通じて、政策・制度の実現、世論喚起に取り組んでいますが、今日は、先日(9月9日(土)~10日(日))、連合本部の運営側として参加した「2017平和行動in根室」について、紹介したいと思います。

 

連合では、1989年の結成以来、北方領土返還運動を6月の沖縄、8月の広島・長崎とともに4つの平和運動と位置付け、「平和行動in根室」として取り組んでいます。加えて、1992年から始まった「北方四島ビザなし交流」では訪問事業と受入事業の双方に参加し、2004年と2005年には民間初の取り組みである「北方四島ビザなし訪問 連合の船」を独自に実施しています。

 

北方領土問題とは、先の大戦でわが国が降伏の意図を明確に表明した後に、ソ連軍がわが国固有の領土である北方領土に進攻し、日本人島民を強制的に追い出し、現在に至るまで北方領土を不法に占拠していることに対して、わが国としてその返還を求めていることをいいます。この不法占拠に伴い、北方四島の元居住者等であっても自由に上陸できず、北方四島周辺の海域では自由に操業できない等、現在もさまざまな問題が生じています。

 

とても近くに島が見えます

戦後72年が経過し、当時、北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)に住んでいた島民は約17,000名でしたが、現在は約6,000名となり、平均年齢は82歳を超えていることや、北方領土の総面積は愛知県や千葉県の面積に相当すること、海を見ればとても近くに島が見えることなど、今回の平和行動への参加を通じて初めて知ったことも数多くありました。

 

 

 

以下は、2日間にわたり開催された「平和行動in根室」の主なイベントです。

【初日】

○北方四島学習会(657名が参加)

・映画上映「ジョバンニの島」※1

・4つの分科会形式「返還運動関係者セミナー」 ※2

※1 戦後間もない時期の北方領土や元島民の思いが描かれた内容の映画。是非、ご興味のある方は一度視聴されることをお薦めいたします!

http://wwws.warnerbros.co.jp/giovanni/

※2 ①パネルディスカッション(日ロ共同経済活動の展望について) ②北方四島の今を知ろう  ③根室西高校 北方領土研究会からの報告  ④北方四島の自然と諸問題

 

 

【2日目】

○2017平和ノサップ集会(1072名が参加)※

北方領土問題の理解を深めるとともに、集会の締めくくりは「がんばろう三唱」で、北方領土問題の解決に向けて気持ちを一つにしました。

※後援:外務省、内閣府北方対策本部、独立行政法人北方領土問題対策協会

○ねむろ水産フェスタ2017

根室市歯舞漁業協同組合のご協力により、秋刀魚や鉄砲汁をはじめ、地元の特産品に舌づつみを打ちました。

 

 

 

北方領土問題について、昔、社会の授業で習いはしましたが、この問題に係わる人からの具体的な話を聞き、自分の肌で直接感じられたことは、本当に良い経験となりました。また、北方領土問題は、戦後から現在もなお継続して進行している問題であることも、改めて認識させられました。

普段の組合活動にも通じることですが、実際に足を運ぶことは重要であると、今回の平和行動への参加を通じて、何事に対しても積極的に行動していこうと思いを新たにしました。

連合「フォトメッセージ」で組合活動が盛り上がるかも!?

みなさん、こんにちは!

今回のブログは、労働政策委員会を担当している藤本(⇒)がお送りします。

な、なんと…ブログの登場は201410月以来であり、皆さんお久ぶりです。

 

さて、労働組合の総本山、生保労連も加盟しているナショナルセンター「連合」では、20175月末までを期間として「“長時間労働の是正”に向けたフォトメッセージ」の取組みを行いました。

生保労連としても連合の趣旨に賛同した上で参画し、取組みに際しては、各単位組合・組合員の皆さんの多大なご理解・ご協力をいただき、組合員の皆さんから376件ものメッセージ写真を投稿いただきました。

ご協力、誠にありがとうございました。

 

サイトへは上記バナーをクリック!

また、サイトのイメージは↓こんな感じ…

この取組みは、長時間労働の是正に向けたメッセージを掲げて、一人もしくは職場の仲間と写真を撮影し、専用サイト上に公開することで、昨今社会問題化している長時間労働を是正するための世論喚起をしていこうというものです。

 

と言うと、ちょっと重たく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

職場で気軽に写真撮影をしてサイトにアップしてもらったことで…

「写真載せてたね~」など、仲間同士のコミュニケーションが生まれ、支部レベルでの組合活動の活性化につながること間違いなしです。

ちなみに、生保労連書記局から投稿した写真はこんな感じです。

<連合集会にて、格闘技の聖地「後楽園ホール」のリング上でパシャリ>

<生保労連書記局メンバー勢揃い>

 

 

 

 

 

 

 

 

<生保労連:営業職員委員会(左)

内勤職員委員会(右)のメンバーで>

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょう?

日々忙しい毎日だと思いますが、ぜひ、連合のサイトにアクセスして「知っている人いないかな~」と探してみてはいかがでしょう。また、ちょっと立ち止まって楽しみながら「自身の効率的な働き方」について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

労働運動の歴史を学ぶ

みなさんこんにちは。社会政策委員会を担当している近藤です。

 

今回は、少し前の事になりますが、生保労連の書記局で訪問した友愛労働歴史館について紹介したいと思います。

友愛労働歴史館は、日本の労働運動に関する写真や資料が展示された施設で、芝公園の近くにあります。

日本の労働運動は、191281日の友愛会創設を源流としており(こちらは諸説あるようです)、約100年もの歴史があるそうです。建物の前には、「日本労働運動発祥之地」の石碑や友愛会創設100周年記念モニュメントなどが設置されています。

当日は、歴史館の間宮氏に解説をいただきながら、戦前の労働運動の歴史について学びました。

 

友愛会は、ユニテリアン派の教会で働いていた鈴木文治らによって創設されました。ユニテリアンは、「人間の尊厳、進歩と発達」をうたったキリスト教の宗派で、福沢諭吉が日本への招聘に尽力したそうです。

鈴木文治は、友愛会綱領で、①相愛扶助、②識見の開発・徳性の涵養・技術の進歩、③協同・着実な地位の改善をうたい、労働運動をスタートしました。

今回の講義は、友愛会が日本労働総同盟に名称を変え、幾度かの分裂や合併を行った後、第二次世界大戦中に解散する、という、大変先の思いやられるところでお開きとなりましたが、戦後に労働運動が活発化し、連合に集約され今日に至るまで、友愛会の思想が脈々と受け継がれていることは十分に感じられました。

 

歴史館では、こうした労働運動の歴史を後世へと伝え続けるために、労働運動に関する写真や資料を収集し、保存・展示を行っているそうです。常設展と企画展があり、10月末までは「鈴木文治・友愛会と吉野作造」展が開催されています。

平日10時から17時までの営業ですが、土日祝日の見学を希望される方はご相談ください、との事ですので、興味のある方は是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

 

友愛労働歴史館ウェブサイト   http://www.yuairodorekishikan.jp/

 

ワーク・ライフ・バランス労使フォーラム

 こんにちは。ワーク・ライフ・バランスの推進を担当しております副委員長の大隈です。

 先日(11/15)に開催しました、“ワーク・ライフ・バランス労使フォーラム”を紹介します。

 まずは、今年もたくさんの方にご参加を頂き、本当にありがとうございました。

 労使フォーラムは、4年前のシンポジウムから数えて4回目の開催を迎えることができました。

 

プログラムは二部構成で、第一部は法政大学キャリアデザイン学部の武石教授に「ワーク・ライフ・バランス実現のための働き方改革」をテーマに基調講演を頂き、第二部は「労使一体となったワーク・ライフ・バランスの実現に向けて」をテーマにパネルディスカッションを行いました。コーディネーターに山梨大学 教育人間科学部 西久保教授、パネリストとして、基調講演に引き続き武石先生、他産別を代表して旭化成労働組合 後藤中央書記長、生保産業の経営側を代表して第一生命人事部ダイバーシティ推進室 吉田室長、組合側を代表して私が参加しました。

 当日の内容は、講演録を作成し、各組合に配布する予定にしておりますので、当日参加できなかった方は楽しみにお待ちください。

 最後になりますが、各労使ではまもなく春闘の時期を迎えます。今や「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組み」は、「賃金に関する取組み」と並ぶ重要な課題となっており、引き続き、ワーク・ライフ・バランスの実現を重要なテーマとして位置付け、各組合の支援に努めてまいります。