生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

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多種多様な仲間から刺激を受ける

皆さんこんにちは。委員長の大北です。

大変恐縮ではありますが、3年前に浜田前委員長から重たいバトンを引き継ぎ、様々な取組みを進めてまいりましたが、8月の定期大会をもって委員長を退任する予定です。生保労連には副委員時代を含め5年間、関係者の皆様には大変お世話になりました。魅力ある産業・労働条件づくりや持続可能な社会づくりに向け、皆様と共に歩み続ける生保労連を退任後も、陰ながら応援してまいります。

さて、皆さんに質問です。 ご自身の性格はアグレッシブなタイプですか?それとも安定性を優先するタイプですか?私の場合は、安定性を優先するタイプだと思います。そんな私が、学生時代に多種多様な仲間から刺激を受けて体験したアグレッシブな旅行記をご紹介いたします。 

学生時代、友人男性4人とヨーロッパに行ってユーレイルパス(自分のペースでヨーロッパ中を鉄道で移動することができる)を使って周遊しました。事前準備段階としては、「ヨーロッパの時刻表」と「地球の歩き方」を取り寄せ、オランダからスタートし、ベルギー、フランス、モナコ、イタリア、スイス、西ドイツ、そしてオランダに戻る反時計回りの行程表を作成。そして、この計画を決行するのは半年後の夏休み。

とはしたものの、当時は1ドル240円の時代だから今と比較して旅費は相当に高く、夏休みまでいくつかのバイトを掛け持ちしました。

その後、資金調達に苦しんだものの周囲からのサポートもあり、予定通り4人でヨーロッパに出発。我々が搭乗したボーイング747は、いわゆる南回りで、台北・ドバイ経由でオランダのスキポール空港に到着しました。

いよいよ、ヨーロッパ周遊スタートラインに立ったこのタイミングで、友人4人のうちの一人が、突然、「来る途中で知り合った日本人の女性と恋に落ちた。どうしてもその人と二人で、別ルートで周遊したい。」(ちなみに、この友人は恋愛経験なし)

携帯電話やメールやラインのない時代だから、友人を心配するのは当然でしたが、我々は当の女性 も交えて5人で話し合い、本人達のプラトニックな意思も尊重した結果、二人は我々が周遊する同じ国々を別ルート(時計回り)で周遊することとなりました。

スタート段階で、恋愛トラベラーズと別れ、我々3人はヨーロッパ周遊の先々を満喫しました。もちろん、旅先で多少のトラブルに見舞われましたが、その都度、友人同士で知恵を出し合いピンチを乗り越えて、5人全員がスタート地点にたどり着くことができました。

今思うと、こうした計画先行のアグレッシブな行動を大胆にとれたのは、多種多様な仲間から刺激を受け、失敗することや恐れることよりもそれ以上にチャレンジ精神と抑えきれない好奇心に背中を押されて行動していたんだろうと思いますし、こうした経験は何事にも代えられない財産だと思います。

冒頭の質問に戻りますが、人には「自分の可能性を確かめたい、出来るだけ多くの経験をしたい」 というアグレッシブな方向性を持つ人と、「わずらわしいことは避けて、平穏無事に暮らしたい」 という安定性を優先する人がいると思います。

必ずしもどちらが良いということは言えませんが、挑戦を恐れていては多種多様な仲間から刺激を受けるという財産を得られずもったいないと思います。

これらの挑戦や刺激は、生保労連の産業別労働運動にも通じるものがあるかと思います。既存の組織の枠にとどまらず、地域や行政、さらには、志を同じくする諸団体等の活動にも目を向け、積極的に関わっていくことが、生保労連の更なる発展につながるものと考えます。

今後グローバル化の時代において持続可能な社会を作ることが大きな課題として、組織の枠を超え、時代の変化にあった社会的責任を果たす役割がもとめられています。これまで以上に団結・連帯の絆を固め合いましょう。

最後になりますが、皆さまにおかれましても、多種多様な仲間から刺激を受け仕事に趣味に健康に、 素晴らしい日々をお過ごしください。

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