生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

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産業政策課題に関する取組み

生保関連税制の充実をめざす取組み

21世紀の超少子高齢社会を「安心と活力のある社会」とするためには、公私ミックスによる生活保障システムの確立が不可欠です。とりわけ、急速な少子高齢化等を背景に、社会保障制度をめぐる議論が厳しさを増す中で、国民一人ひとりの将来に向けた「自助努力」の果たす役割が今後ますます重要となります。

 

令和8年度税制改正に関するご報告

生保労連では、「令和8年度税制改正に関する要望」の実現に向けて関係各方面への働きかけを行ってきました。

そうした中、2025年12月5日に立憲民主党「2026(令和8年)度税制改正についての提言」、25日に国民民主党「令和8年度税制改正についての考え方」が公表され、生保労連の重点要望項目である「生命保険料控除制度の拡充」などについての記載がなされました。

さらには、12月19日に与党「令和8年度税制改正大綱」が公表され(同月26日閣議決定)、生保労連の要望事項は下記のような取扱いとなりました!

要望内容

与党「令和8年度税制改正大綱」の主なポイント

重点要望
項目

生命保険料控除制度の拡充

・子育て支援に関する政策税制として1年間の時限措置となった「子育て世帯に対する生命保険料控除の拡充」について、恒久措置とすること

・令和8年1年限りとされた「年齢23歳未満の扶養親族を有する場合の生命保険料控除の特例」の適用期限を1年延長する
【令和9年まで】

企業年金制度等の積立金に係る特別法人税の撤廃

・公的年金制度を補完する企業年金制度(確定給付企業年金制度、企業型確定拠出年金制度、厚生年金基金制度)および個人型確定拠出年金制度等の積立金に係る特別法人税を撤廃すること

・課税の停止措置の適用期限を3年延長する
【令和11年3月31日まで】

要望項目

介護医療保険料控除および個人年金保険料控除の拡充

記載なし(現行制度を存置)

死亡保険金の相続税非課税限度額の引き上げ

非課税財形の加入年齢の拡大と非課税限度額の引き上げ

企業型確定拠出年金制度の退職時脱退一時金支給要件の緩和

確定給付企業年金に関する現行制度の存置

生保労連では、令和8年から開始される子育て世帯への拡充措置の周知等をはかりつつ、子育て世帯へ切れ目ない支援を行う必要性を引き続き、関係各方面へ訴えていきます。

(参考)

与党「令和8年度税制改正大綱」(抜粋)

第二 令和8年度税制改正の具体的内容
一 個人所得課税

3 金融・証券税制

(国税)

〔延長〕

(6)年齢23歳未満の扶養親族を有する場合の生命保険料控除の特例の適用期限を1年延長するとともに、漁業協同組合等が取り扱う組込型共済契約に係る共済掛金が介護医療保険料控除の対象であることを明確化する。

三 法人課税

5 その他の租税特別措置等

(国税)

〔延長〕

(6)退職年金等積立金に対する法人税の課税の停止措置の適用期限を3年延長する。

立憲民主党「2026(令和8年)度税制改正についての提言」(抜粋)

〔子ども・子育てを税制面から支援 -チルドレン・ファーストの税制へ〕

子育て世帯を切れ目なく支援する観点から、1年限りの措置とされている「子育て世帯に対する生命保険料控除の拡充」について、恒久化すること。

〔暮らしと住まいの安心を支えるための税制措置〕

物価の高騰等により、遺族の生活資金の確保は今後厳しさを増すと考えられることから、死亡保険金の相続税非課税限度額を引き上げること。

企業年金等の積立金に係る特別法人税については、公的年金制度を補完する企業年金制度の持続性や、労働者の権利である受給権の保全に支障をきたす恐れがあることから、廃止、少なくとも課税停止期間の延長を行うこと。

国民民主党「令和8年度税制改正についての考え方」(抜粋)

7. 家計の自助努力を支援する「民間(生損保)保険料・医療介護経費控除」

生活を守るための家計の自助努力を支援します。

○自助努力を支援・促進するため、生命保険料控除、医療・介護保険料控除、及び損害保険料控除について、各保険料控除の最高限度額を引き上げるとともに、子育てや介護等のライフステージ及び家族構成に合わせた最高限度額の追加的拡充を目指します。とりわけ、子育て世帯を支援する観点から、一般生命保険料控除の適用限度額を引き上げる令和7年度の上乗せ措置については、時限措置ではなく恒久的な制度として位置づけ、安心して長期の保障を確保できる環境を整えます。

25. 次世代への資産移転と事業承継を支援する「相続税・贈与税改革」

高齢者世代に偏重する金融資産を次世代に移転するために、相続税制の弾力化と贈与税制の改革を進めます。

○死亡保険金が遺族の生活資金としての役割を果たしている現状に鑑み、世帯主を亡くした配偶者と子からなる世帯において、死亡保険金の相続税非課税限度額の現行限度額(法定相続人数×500万円)に「配偶者及び配偶者が扶養する未成年者×500万円」を加算することとします。




令和8年度税制改正要望

令和8年度税制改正については、前年度の税制改正における議論や社会環境の変化等を踏まえ、「自助努力」に対する支援として幅広く認知されている「生命保険料控除制度の拡充」等を要望するとともに、その実現に向け取組みを行っています。

※詳細は、下記の生保労連の「令和8年度税制改正に関する要望」を参照

 

「令和8年度税制改正に関する要望」

《重点要望項目》

【生命保険料控除の拡充】

◎国民一人ひとりの将来に向けた自助努力を支援・促進するため、生命保険料控除制度を拡充すること

− 子育て支援に関する政策税制として1年間の時限措置となった「子育て世帯に対する生命保険料控除の拡充」について、恒久措置とすること

【企業年金制度等の積立金に係る特別法人税の撤廃】

◎公的年金制度を補完する企業年金制度(確定給付企業年金制度、企業型確定拠出年金制度、厚生年金基金制度)および個人型確定拠出年金制度等の積立金に係る特別法人税を撤廃すること

《要望項目》

  • 1.介護医療保険料控除および個人年金保険料控除の拡充
    • 所得税法上の介護医療・個人年金の各保険料控除の最高限度額を引き上げること
  • 2.死亡保険金の相続税非課税限度額の引き上げ
    • 遺族の生活資金を確保するため、死亡保険金の相続税非課税限度額について、現行限度額に「配偶者分500万円+未成年の被扶養法定相続人数×500万円」を加算すること
  • 3.非課税財形の加入年齢の拡大と非課税限度額の引き上げ
    • 財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄について、70歳までの就業の確保が努力義務となったことなどに対応し、契約時の加入年齢を拡大すること、また非課税限度額を引き上げること
  • 4.企業型確定拠出年金制度の退職時脱退一時金支給要件の緩和
    • 企業型確定拠出年金制度における退職時の脱退一時金について、支給要件を緩和すること
  • 5.確定給付企業年金に関する現行制度の存置
    • 確定給付企業年金制度について、現行のとおり拠出限度額を設定しないとともに、中途引出しを認めること

生保関連税制に関する モニターアンケート調査

生保関連税制に対する国民の意識を把握するため、上記要望に関するモニターアンケートを2024年5月に実施しました。調査結果をみると、国民の多くが自助努力支援として生命保険料控除額の拡大等を望んでいることがうかがえます。