生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

生保労連のつなげる、つながるブログ

視点変われば…

皆さんこんにちは。副委員長の牧野と申します。

先日、雲ひとつない青空のもと、東京の代々木公園でメーデー中央大会が開催されましたが、私はこの時期の澄んだ空気や新緑の勢い、まぶしい陽射しが好きで、外出することが増えます。徒歩、自転車、公共交通機関など、外出の手段はさまざまですが、運転が好きなので週末はドライブが多くなります。フロントガラスに映る景色は映画のスクリーンのようであり、気になったところで停めて心行くまで楽しむことができる自由が車にはあります。長時間の運転も苦になりません!(渋滞は別ですが…)

 

そんな運転好きが高じて、大型二種免許を持っています。つまり大型バスが運転できます。…が、日常生活でそんな機会は全く無いため、ほとんど教習所内、いわゆるペーパードライバーです。

 

しかし、大型バスを運転してみて初めて分かったことがたくさんあります。

教習車の一例(前のドアが無く、代わりに指導員の席があります)

まず、バスは乗用車とは全く違う「機械」であることです。ハンドルの遊びが大きいうえに、たくさんあるミラーを確認しながら車線を目いっぱい使って走ります。ブレーキも強力なので、乗用車と同じ感覚で踏むとその場で停まるくらいの急停車になります。ちなみに、車内で乗客が怪我をした場合、人身事故扱いとなることもあるそうなので、運転士が「バスが止まってから席をお立ち下さい」とアナウンスするのは形式的なものではありません。

それから、車体の後ろは全く見えません。教習時に「バックしないように運転することが基本だ」と言われたのが妙に納得できました。最近のバスには後ろを確認するカメラが付いていますが教習車にはこれがなく、運転席から後ろを振り返って10メートル先の車体のお尻を壁から50センチ以内に停めることに苦労しました。

プロの路線バス運転士は、この「機械」を安全第一に、かつ乗客を不快にさせない加減速で操り、適時アナウンスをしながら降りる人(降車ボタン)や乗る人(停留所)にも目を配り、交通の流れやダイヤも意識しているわけで、運転だけで精一杯の私からすれば有償で人を乗せるのはたやすいことではありません。

また、バスは周囲の協力がないと走れないことも実感しました。急に割り込まれても乗用車のような身軽な対応は出来ません。逆に停留所からの発進や車線変更の際に譲っていただくと大変助かりますし、その際のコミュニケーションは気持ちのいいものです。

 

立場が違えば道路環境に関する視点はこんなにも違うということを知って以降、自分がドライブする際のマナーには気をつけるようにしています。最近はあおり運転などのイヤなニュースが話題になっていますが、道路上に限らず、職場や日常生活でもお互いの視点に立った配慮やコミュニケーションが自然にできるといいですね。

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