生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

生保労連のつなげる、つながるブログ

変化への対応

みなさん、こんにちは。副委員長の葛川です。

東京都に緊急事態宣言が再発出されるなど、新型コロナウイルスの影響は残念ながらいまだに継続し、公私共に様々な制約がおよそ1年半もの長きにわたって続いてしまっています。1年半前は、コロナの影響がここまで長期化・深刻化するとは想像できていなかったというのが正直なところです。

このような厳しい状況の中で、生命保険を通じて世の中に貢献するために日々の業務に取り組む組合員のみなさま、そして文字どおり世界を支えている医療従事者をはじめとした多くの方々には、本当に頭が下がる想いです。

さて、コロナ禍によって社会環境は大きく変わりましたが、その中で特徴的な変化の1つが「リモートの拡がり」ではないでしょうか。Web会議やリモート飲み会など、公私を問わず一気に身近になりましたが、個人的に最もポジティブに捉えているのが「ウェビナー(Webセミナー)」です。これまでは場所・時間の制約で参加できなかったようなセミナーでも、Web開催であれば参加することができます。非常に手軽に参加できますので、参加されたことがある方も多いのではないでしょうか。

先日も、とあるウェビナーに参加し、著名な経済学者である入山章栄先生の講演(対談)を拝聴してきました。その講演において、本題に入る前のアイスブレイクで興味深いお話をされていました。(以下、私の雑記であり、講演の内容とニュアンスが異なる可能性がありますのでご了承ください)

入山先生の著書(あまりの厚さに未読了・・)

・以前は、モノ・サービスは有料が当たり前で、「“費用”に見合った価値があるか」ということが主な判断基準であった。

・現代では、あらゆるモノ・サービスの価格が低下(限界費用が低下)しており、かつては有料であったモノ・サービスを無償に近い費用で試すことができる。
(映画→動画のサブスク・無料サイト、新聞・雑誌→記事のまとめサイトなど)

・そのため、判断基準が「“時間”に見合った価値があるか」にシフトし、「時間の希少性」が増している。

・これにより、自分の貴重な時間を投資する「“意味”のあるもの」の価値が高まっている。

昔であればなかなか考えづらいですが、映画を倍速で見る、あるいはラスト30分だけ見るなどし、「時間の投資」を抑えつつ、映画を楽しむような視聴方法を行う方も多いとか・・・。

デジタル技術の進展で世の中は便利になっていますが、価値観・行動様式の変化にも敏感にならないといけないですね。

また、入山先生は、「取締役会の議題説明は、動画の事前撮影・事前視聴でよい。その説明を倍速で聞いて、意味のある議論に時間を割くべき。」ともおっしゃっていました。

組合活動でも何かを説明する・議論する機会は数多くありますが、最適なやり方を常に模索し、なにより動画でも見ていただけるような意味のあるコンテンツとなるよう、これからも真摯に活動しなければとあらためて考える良い機会となりました。

まだまだ厳しい状況が続きますが、1日も早く「アフター・コロナ」の世界がやってくるよう、一丸となって取り組んでいきましょう!

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